数ある柑橘の中で私が一番愛しているのが“はっさく”です。
私が幼い頃、因島へ仕事に行った父が父の大好きなはっさくをおみやげに買って帰ってくれていました。
歯ごたえがあり、甘さの中にすっぱさとほど良いにがみがある“はっさく”。
その絶妙な味を子供の頃に覚えた私は、毎年この時期(1月〜4月頃)がくるのをとてもとても楽しみにしています。
[ 2009年1月 ]
私は毎年、はっさくの取材をさせていただいた岡野さんのところではっさくを分けていただいています。
はっさくは1月から2月3月と寝かせておくうちに少しずつ食味が変わってきます。
それを楽しみながら、因島の甘酸っぱくておいしいはっさくを食べるのを、私は楽しみにしています。
[ 2002年10月 ]
はっさくの生産者の方に はっさくについて話をうかがいに行きました。
通常収穫時期が12月〜1月のはっさくは当時まだ青く(緑色)、
そのかたはおいしいはっさくを作るために必要な作業のひとつ、てっか(摘果)作業をしておられました。
そこで私は間引き用のはっさくをいただいて食べてみました。
生産者の方は「すっぱくて食べれんじゃろう」と言われましたが、
口に含むと『なるほどたしかにすっぱ〜〜〜い』と思いましたが、
初めて食べたはずなのにすっぱいものが大好きな私は、なんだか懐かしい感じがしました。
[ 2003年 1月 ]
八朔についてのHPの原稿が7分くらいできあがっていた時のこと。
夕方事務所で仕事をしていたら 5才になる息子が
「これ」といって紙を1枚手渡してくれました。
よく読み取れなかった私は「こうへいくん。これなんてかいてあるん?」と聞きました。
すると息子は「はっさくだいふくでしょ。おとうさんこれがよめんの」と答えました。
私はその時
“子供は親の背中を見て育つ”という言葉が頭に浮かび、
なんだか少しうれしい気持ちがしました。
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