2017年。
スーパー「ニチエー」で弊社キノシタの商品販売を担当されていた藤井さんが、食品バイヤーになられた頃、私に声を掛けてこられたことから、この物語は始まります。
「キノシタさんとニチエーらしい商品を開発して販売していきたい!」
その信頼して掛けてくださった言葉は嬉しい反面、困る面も。
私たちは商社であり、商品を開発するメーカーではありません。
そのため、自分たちでイチから商品をつくることはできないのです。どうしよう。
スーパー『ニチエー』の食品バイヤー 藤井さん
32歳(記事執筆時)。福山大学出身で現在ニチエー入社10年目。
ニチエーの商品へのこだわりに魅力を感じて入社。副店長としてキャリアを積み、3年前より食品バイヤーに。
お客様に魅力ある商品をよく知って、納得して買ってもらいたい。
ホームページ 株式会社ニチエー
商品をゼロからつくることはできないので、扱っている商品をアレンジして新商品を考えます。
扱っている商品は、大豆、でんぷん、お米・・・
ふと、恩師の言葉を思い出します。
「お⽶は体にいいんだよ」「『⽇々⾷べる健康なもの』を人々は求めている」。
そして、
お米をつかって体にいい商品をつくってみたいと考えはじめます。

体にいいお米というと、すでにスーパーでは「胚芽米」や「玄米」が売られています。
ただ、それらのお米は炊飯に手間がかかり、白米と比べると美味しくない。そのために、
食べることが長続きしないという意見が多いのです。
「ずっと毎日食べられて、健康なお米はできないか」
食品商社であるキノシタでは美味しいお米の取扱いはある。ただ、体にいいお米にするには…
そうだ!キノシタには取引先から譲ってもらった、精米調整ができる精米機があったんだ!